2006年11月28日
カルドセプトサーガ〜約束された勝利の定石

【前回までのあらすじ】
オンライン対戦で屈辱的大敗を喫した星野さん。
この屈辱は必ず倍にして返してやるぞ覚えていやがれ、うわーん……涙を枕でぬらしながら二日間ずっと考え続けてようやく『約束された勝利の定石』に辿り着きました。
これでカルドセプト初心者からは脱出した……!!
その時確信しましたね、星野さんは。
その『約束された勝利の定石』が間違っていないことを証明すべく、オンラインで闘った人がつけていたどこから見てもワルキューレ様ヘルメットのパーツを手に入れるため、『敵が領地なしの状態で勝利条件を満たしてゴールする=敵の魔力を根こそぎ奪い取り領地をすべて売り払わせて勝つ』を達成すべく仕事終えて即座に電源オンして最初の村のマップでリララと闘うのであった……!!(ずばばばーん)
■画像1(一番上のやつ)
敵の領地を根こそぎ焼き尽くして手に入るワル様ヘルメットです。
この画像があるということはつまり条件クリアしたということです。
名前は【バルキリーヘルム】ですがバルキリー=ワルキューレ、ヘルム=ヘルメットと同じ意味です。
すなわち皆さんご存じのナムコ最強萌えキャラワル様ヘルメットですうわーい。
ちなみに自分のセプターにつけるパーツ(ゲーム中のグラフィックも変化)を手に入れるには一定の条件を満たさないと手に入らないようです。
これらを集めるのもなかなか楽しいですね。

■画像2
敵の領地を根こそぎ奪うには一つ一つつぶすなんてやってられません。そこで編み出された画像2左下部分の火4連鎖+土3連鎖!!
偶然に作ったんだろうって?
否!!
断じて否である!!
ちなみに星野さんのラウンド1初手
▼HW(ホーリーワード)1を自分にかける>城の隣りの火領地に火の防御型クリーチャー(敵の攻撃ダメージ1/2能力あるやつ)を置く。
城の隣りという最高にデンジャラスな場所を制すればかなりの高確率で敵が踏んでくれます。
実際リララはここに二回つっこみました。
つまりここを労せずして奪えたならばHW1など惜しくも何ともない!!
ちょっと前の自分なら「HW1は少しキープして相手が自分の高額通行料領地手前に止まったら使おう」と思ったことでしょう。
だがもうあの頃の星野さんじゃねぇ……!!
仮にHW1を敵にかけたとします。
しかしこれには落とし穴があります、それは
『敵がセプターにかけられる呪い系スペルカードを持っていたらキャンセルされ、そのカードの効力が上書きされる』
です。
たとえばHW1をかけられた……あわてず騒がず手持ちの【ヘイスト】を使う……そう、『こんなこともあろうかと』使わずにキープしておいたのです!!(ずぎゃーん)
哀れHW1はキャンセルされ、相手は上書きされたヘイストで高額通行料領地を華麗にスルー。
対戦に熟練した人ならこんな状況は常に想定してあっさり跳ね返されるのが落ちです。
ならば偶然などに左右されない有効な利用方法をとるべきなのです。
さすがにこんな状況を作るのは難しいですが、画像2のような連鎖を組めば【ヘイスト】ですら高額通行料領地につっこむ可能性が非常に高くなります。
つまり状況に応じて最善の一手を考え続けること……それこそがカルドセプトなのです!!(凄く偉そうですよこの人)
HW1で城の隣りの火領地を占領したその後、水と風は完全無視(手持ちのカードに余裕があるなら捨てるのは勿体ないので数カ所置きましたがスケルトンとかゴブリンとかをね!!)。
ひたすら火と土の領地を占領。
移動系スペルカードを駆使しつつ、時には領地コマンドでクリーチャーを移動させ敵の領地に侵略……そして作り上げた鉄壁の牙城。
面白いように高額通行料金を払い続けるリララ。
HW1? いらないね、そんなもの。
一回の通行料金よりも二度三度と踏んでくれる状況を星野さんはこうして作り上げたのでした。
勝負はあっという間につき、後はワル様ヘルメットの条件をみたすため、敵の領地が一つだけ残っていたのでこれをどう攻略するかだけとなりました。
幸いなことに一つ隣りに自分のクリーチャー(たまたま手札にあまりがあったので置いたレッドオーガかなにか)が置いてありました、手持ちの武器と合わせれば十二分に撃破できる能力をもっていました。
後はびた止まりしなくても領地コマンドでそいつを移動させて侵略するだけです……しかし困ったことにあと6マスで城につっこんでしまいます。
すでに勝利条件を満たしていたので、もしダイスで6以上が出てしまえば城につっこんでアウトです。
このマップは普通に転がした時のダイス最大値6なので確率1/6!!
困っていたところにリララが【スロウ】の呪いをかけてきました。
援護射撃ありがとう!!
画像2ではとぎれてしまいましたが、城から数えて四マス目の水の領地にいた敵クリーチャーをその隣りにいた味方クリーチャーで強襲>撃破。
……と、思い出した。
このときのクリーチャーはお互いアベンジャーという戦いでした。
【アベンジャー】攻撃40・防御40・属性火[特殊能力:攻撃・防御+その時の順位]
自分は1位なのでそれぞれ+10で攻撃50・防御50。
リララは2位なので+20で攻撃60・防御60。
お互い隣接地にクリーチャーなし。
火属性のクリーチャーなので水領地では支援なし。
そして自分の手元には攻撃+60・防御-30の武器(名前忘れた)がっ。
40+10+60で攻撃力110(HP40+10-30で20)。
……もし、もし【先制】の能力のある武器【イーグルレイピア】を持っていたらさすがに怖いです。
その可能性を消すため、さらにこんなこともあろうかと持っていた攻撃+50の【クレイモア】を取り出します。切り札は常に二つは持っておくのだよ!!
これなら攻撃40+10+50=100。
敵のHPは40+20=60……これなら防御+40の防具までなら貫ける計算です。
唯一怖いのは【火属性の攻撃をすべて無効化する】能力だけですが……こればかりは手元にあるカードではどうにもならなかったですし、すべての選択肢を消す方法なんてありませんから最小限で最大の勝率の選択肢を用意しました。
結果は……敵が【チェインメイル】HP+30で40+20+30=90。
残念、それでは100の攻撃を防ぎきれないのですよ。
かくしてワル様兜入手の条件を満たし、次のラウンドで城にたどり着きゴ〜ル。
プレイ開始から30分も立っていませんでした。
速攻とはまさにこのことです。
序盤を低コストクリーチヤーと防御型クリーチャーなどで一気に占領しまくり、攻撃型クリーチャーで敵の領地を撃破し……あまりにもあっさり勝てて拍子抜けしました。
正直少し前にこのマップでカード集めのために闘ったときと手持ちのカード自体はほとんど同じでしたが、ブック編集を練り上げ、基本的戦術『城・砦近くに連鎖を組む』を忠実に再現したらこうなりました。
多少の運はありましたが、運を自らひきよせた……それこそが最大の勝因だったと思います。
皆さんもこんな理想的な連鎖の土地を作りたいとは思いませんか?
その一番の近道……『約束された勝利の定石』とは何か?
以下に序盤・中盤・終盤にわけてその定石を書いていきます。
■序盤〜空白領地を一つでも多く占領せよ!!
序盤の魔力が少ない時に一つでも多く空白地を占領する……これこそが序盤の最重要課題。
戦わずに占領するのが一番確実かつ簡単に占領できるわけですから無人の空白領地に止まったのに何もしないなんて勿体ないにもほどがあります。
しかし、序盤は手持ちの魔力が少ないので当然召還できるクリーチャーには限りがあります。
▼手元にクリーチャーカードがあるのに魔力がない!!
召還条件に特定属性の領地一つが必要なクリーチャー(条件:60G+土とかそういうの)しかいない!!
そんな風に困ってはいませんか?
▼クリーチャーがなかなか手札にこない!!
ということもあるかもしれません。
そのためには低コストの占領クリーチャー(ゴブリン0G・スケルトン30G・ファイター40G・オーガ系50G)をブック編集の時に8-10枚組み込んでおきます。
仮にゴブリン2・スケルトン2・ファイター2・各属性のオーガ1つずつx4=10ブック編集したとした、それら全部が手札に入る確率は1/5です。
これなら一枚もこれらのカードが手札にないということはまずありません。仮にあったとしても早い段階で引けるはずです。
そうして一つでも占領すればクリーチャー償還時用件に【特定の領地を一つ持っていること】があっても簡単に呼び出せるようになる……そういうメリットもあるのです。
最初のスタートの時に250G、砦が二つでそれぞれ100Gボーナスとして入手できるとします、そうなると一周で450G手にはいることになります。
このわずかな魔力を召還100G前後のクリーチャーばかりのブック編集だった場合、空白領地におけるのはせいぜい4-5。
しかし低コストクリーチャーを入れておけば果たしていくつの占領地を労せずして手に入れられるでしょうか?
そして占領のためにけちった魔力で早め早めに領地のレベルを上げていけば……魔力不足でひーひー言っている敵セプターにあっという間に引き離すことが出来るでしょう。
そして手札にHPの高い守備用クリーチャーを引いたら次以降の周回に領地コマンド【クリーチャー変更】で低コスト占領用クリーチャーから、【防御用クリーチャー】に変更。
手元に戻ってきた低コスト占領用クリーチャーで別の空白領地をさらに占領していく……この『低コストクリーチャーによる占領コンボ』こそが序盤の定石です(もちろん例外というものは存在しますがあくまでも基本は低コストクリーチャーによる占領です)。
■中盤〜いかに領地を繋げ連鎖を作るか
遊んでいれば一番怖いのは二つ三つ連続で領地を隣接され、それら土地レベルが高く、かつHPの高いクリーチャーがどどーんと守護しているという状況だと皆さんも身をもって痛感していると思います。
高額通行料の連続する場所を前にしたとき、ダイスを振る手がぷるぷる振るえる……そんなことは一度や二度ではないはずです。
仮にそのマップのダイス最大値6だとして、二連鎖領地なら33%、三連鎖なら50%、四連鎖なら66%……敵は移動系スペルカードなど使わなくても勝手につっこんでくれるはずです(2枚目の画像のように)。
この状態『城・砦付近に連鎖を作る』のが中盤の定石となります。
他の場所でも連鎖をくめればいいのですが、城や砦前後3-4マスは避けることが非常に難しい場所です。
なぜなら周回するためにはこの二つを必ず通過する必要があるわけですから、たとえ分岐がいくつかあるマップでも城や砦の近くは誰もが避けることができないのです。
理想はここで連鎖を組めばあとは敵が自ら崩壊していくのを待つのみ。
序盤に占領した領地を見回して『どこを重点的に育てるか』を確認し、上記条件に近付けていきます。
たとえばクリーチャーの移動コマンドで飛び石になっていた領地をつなげる。
たとえば他の領地に移動できる【テレポート系能力クリーチャー】を使ってつなげる(自分の手元にあるのだと、領地コマンドで土属性の空白領地ならどこにでも移動できる【ドライアード】というクリーチャーがいます。これをどこかに設置して城や砦近くの領地で連鎖を組んでいけばいいわけです)。
あまり重要ではない領地は終盤余裕ができたら育てていけばいいですし、敵に攻められてもノーガードで渡すぐらいでOKです。
むしろ敵に武器を使わせたらものすごくラッキー……ぐらいの勢いです。
早い段階で城や砦近くに連鎖を作る。
中盤領地の連鎖を作り上げたものが勝利にもっとも近くなるのです。
■終盤〜激しい攻防を制するために
お互い知恵をつくして連鎖を組めばついに最終局面です。
高レベルの領地は確かに驚異ですが、その場所にいるクリーチャーを倒し、自分の領地にすれば高いレベルの領地を手に入れ、一気にパワーバランスが崩壊していくはずです。
そのためにも敵のクリーチャーを打倒する『切り札を一つでも多く用意する』……これこそが終盤の定石となります。
勘違いしてはいけません。
切り札とは何も高い能力のクリーチャーや武器防具などではありません。
敵を倒すための手段を二段・三段構えで用意すること……すなわち『コンボ』です。
クリーチャーの中に『攻撃力=特定属性の領地x10』という能力をもつものがいます。
仮に4つ領地を持っていれば攻撃力40です。
しかしこれがもし8つとなれば攻撃力80になるのです!!
攻撃力+50の【クレイモア】と隣接クリーチャーから与えられる支援効果+10とあわせれば実に攻撃力140という驚異的な数字が……果たしてこの暴力に蹂躙されずに生き残ることができるクリーチャーがどれだけいるでしょうか?(まぁ、特定の属性クリーチャーからの巻物をのぞくあらゆる攻撃をキャンセルする防具とかあるんで絶対勝てるとは限らないのですけどねっ。でもその防具をどこか別の場所で使わせたり、【クラッシャー】で壊しておくのも大事な作業です)
これら『切り札を自ら作り上げる』ことこそが序盤〜中盤にかけての大事な、非常に大事な定石です。
連鎖を組んだ場所に引きずり込む。
敵の連鎖に突っ込んだ場合に戦闘に勝利して領地を奪い、敵を崩壊させる……カルドセプトでもっとも熱い一触即発の局面です。
こうなった時のための切り札をいかに用意できるか?
敵に撃破されないためにいかに強固な要塞を築き上げるか?
今まで勝利のために作り上げばらまき続けたあらゆるすべての種が華咲き、ついに貯め続けた力を解放するときが来たのです。
相手の弱点を突き突破する。
逆に弱点を逆手に取って敵を罠にはめる。
虚々実々の化かし合い。
圧倒的攻撃力のクリーチャー+武器のコンボで敵をねじ伏せる。
圧倒的防御力+防具のコンボで敵を跳ね返す。
お互い最強の切り札を斬り合う力と力のぶつかり合い。
果たして最後に生き残るのはだれか?
ブック編集、展開の読みあい、力と力のぶつかりあい、互いの手の内を探りながらの駆け引き。
そしてどんなに盤石の体制を築き上げてもすべてを左右してしまう……運。
あらゆる場面を想定し、あらゆる状況を乗り越え、『運』をその手に無理矢理つかみとったセプター……その最後の一人となるための『約束された勝利の定石』。
実際に遊んでいる人にお尋ねします。
▼能力値の高いクリーチャー=強いクリーチャー
と勘違いしてはいませんか?
攻撃力や防御力が高い……そんなものが最強のカードなどではありません。
序盤の魔力が少ない場面では低コストのクリーチャーこそが必要であり、そのことに気がつかないといつまでたっても機動力の低い重戦車で足下をすくわれ続けることになります。
確かにその重戦車が一度火を噴けばすべてを焼き尽くすかもしれません。
しかし、戦場にたどり着く前に勝負が決していたらもはやそれはただの鉄の箱でしかありません。
しかしその重戦車を迎える前に身軽な歩兵が迅速かつ的確に陣地を作り、堅牢な要塞を築き上げ、敵の侵攻を食い止めた時……その時はじめてその重戦車は本来の能力を発揮し、すべてを焦土と化す文字通りのモンスターになることでしょう。
あなたは重戦車=高コストのハイスペッククリーチャーをただの鉄の箱にしてはいませんか?
もしそうなら一度ゲーム開始直後に能力値の高い高コストのクリーチャーと入れ替えた低コストクリーチャーを使ってみてください、その時あなたはきっと【バルキリーヘルム】を手に入れることでしょう。
戦の女神と称えられたワルキューレの兜を。
▼カードの説明文のみを真に受けてその裏に隠された本当の使い方に気がつかない
たとえばスペルカードに領地を特定の属性に変化させるカードがあります(コスト160G。領地コマンドでは300Gなのでかなり低コストではあります)。
仮に水属性に変化させるカードがあったとして、それを水属性の味方が止まっている火属性の領地に使うとします。
これが『カードの説明文通りの使い方』です。
あなたは160Gで300Gのコマンドを代用できた=140G儲かったラッキー!! ぐらいにしか考えていませんか?
自分は恥ずかしながら考えてました……。
しかしわざわさカードを使わなくても領地コマンドの【属性変化】で300G支払うだけでいつでも誰にもできます。確かに140Gが浮くのでラッキーかもしれません。
これにはそんなことよりもっと有効な使い方が隠されています。
すなわち『土属性の敵領地を水属性に変える』……です。
敵の領地は領地コマンドが使えないので属性を変える手段はこれら属性変化系のスペルを使うしかないのです。
魔力などでは代用できません。
唯一無二の切り札です。
そして属性が変化したとき……その上に乗っかっているHPの高いクリーチャーは領地レベルの支援効果を無くし、後は横に配置した味方で進撃するなり、移動系スペルでピタ止まりするなりして倒すだけです。
あんなに堅いと思っていた敵クリーチャーが無様にやられる姿を眺めることのなんと痛快なことか!!
発想の転換、カードのもつ可能性。
あなたが「使えない」と思い、埋もれさせているカードの中に、どれほどの可能性を秘めたお宝カードが眠っているか……今一度考えてみてください。
これら初心者の陥りやすい状況を打破してこそ、初めて初心者から脱出なのではないかと思います。
これらの定石は遊んでいればいつか辿り着くことです。
しかし、自分は今までのカルドセプトシリーズ(無印・セカンド)ではこの領域に踏み込む前に終わっていました。
ネット対戦で勝利するにはどうすればいいのか?
【バルキリーヘルム】を手に入れるにはどうすればいいか?
その先に辿り着いたただ一つの『約束された勝利の定石』。
このゲームに『勝つための唯一無二の絶対の方法』はありません。
あるのは『いかに運をも味方にして勝つための状況を作り上げるか』というそれだけです。
しかし偶然での勝利などではなく、知恵を尽くして手に入れた勝利のいかに甘美なことか。
あなたもゲームを投げ出す前に早くこのことに気がつき、カルドセプトの深淵のさらに先にあるものをいっしょにのぞいてみませんか?
カルドセプト サーガ オリジナル・サウンドトラック(全曲収録の4枚組アルバム集)
敵の領地を根こそぎ焼き尽くして手に入るワル様ヘルメットです。
この画像があるということはつまり条件クリアしたということです。
名前は【バルキリーヘルム】ですがバルキリー=ワルキューレ、ヘルム=ヘルメットと同じ意味です。
すなわち皆さんご存じのナムコ最強萌えキャラワル様ヘルメットですうわーい。
ちなみに自分のセプターにつけるパーツ(ゲーム中のグラフィックも変化)を手に入れるには一定の条件を満たさないと手に入らないようです。
これらを集めるのもなかなか楽しいですね。

■画像2
敵の領地を根こそぎ奪うには一つ一つつぶすなんてやってられません。そこで編み出された画像2左下部分の火4連鎖+土3連鎖!!
偶然に作ったんだろうって?
否!!
断じて否である!!
ちなみに星野さんのラウンド1初手
▼HW(ホーリーワード)1を自分にかける>城の隣りの火領地に火の防御型クリーチャー(敵の攻撃ダメージ1/2能力あるやつ)を置く。
城の隣りという最高にデンジャラスな場所を制すればかなりの高確率で敵が踏んでくれます。
実際リララはここに二回つっこみました。
つまりここを労せずして奪えたならばHW1など惜しくも何ともない!!
ちょっと前の自分なら「HW1は少しキープして相手が自分の高額通行料領地手前に止まったら使おう」と思ったことでしょう。
だがもうあの頃の星野さんじゃねぇ……!!
仮にHW1を敵にかけたとします。
しかしこれには落とし穴があります、それは
『敵がセプターにかけられる呪い系スペルカードを持っていたらキャンセルされ、そのカードの効力が上書きされる』
です。
たとえばHW1をかけられた……あわてず騒がず手持ちの【ヘイスト】を使う……そう、『こんなこともあろうかと』使わずにキープしておいたのです!!(ずぎゃーん)
哀れHW1はキャンセルされ、相手は上書きされたヘイストで高額通行料領地を華麗にスルー。
対戦に熟練した人ならこんな状況は常に想定してあっさり跳ね返されるのが落ちです。
ならば偶然などに左右されない有効な利用方法をとるべきなのです。
さすがにこんな状況を作るのは難しいですが、画像2のような連鎖を組めば【ヘイスト】ですら高額通行料領地につっこむ可能性が非常に高くなります。
つまり状況に応じて最善の一手を考え続けること……それこそがカルドセプトなのです!!(凄く偉そうですよこの人)
HW1で城の隣りの火領地を占領したその後、水と風は完全無視(手持ちのカードに余裕があるなら捨てるのは勿体ないので数カ所置きましたがスケルトンとかゴブリンとかをね!!)。
ひたすら火と土の領地を占領。
移動系スペルカードを駆使しつつ、時には領地コマンドでクリーチャーを移動させ敵の領地に侵略……そして作り上げた鉄壁の牙城。
面白いように高額通行料金を払い続けるリララ。
HW1? いらないね、そんなもの。
一回の通行料金よりも二度三度と踏んでくれる状況を星野さんはこうして作り上げたのでした。
勝負はあっという間につき、後はワル様ヘルメットの条件をみたすため、敵の領地が一つだけ残っていたのでこれをどう攻略するかだけとなりました。
幸いなことに一つ隣りに自分のクリーチャー(たまたま手札にあまりがあったので置いたレッドオーガかなにか)が置いてありました、手持ちの武器と合わせれば十二分に撃破できる能力をもっていました。
後はびた止まりしなくても領地コマンドでそいつを移動させて侵略するだけです……しかし困ったことにあと6マスで城につっこんでしまいます。
すでに勝利条件を満たしていたので、もしダイスで6以上が出てしまえば城につっこんでアウトです。
このマップは普通に転がした時のダイス最大値6なので確率1/6!!
困っていたところにリララが【スロウ】の呪いをかけてきました。
援護射撃ありがとう!!
画像2ではとぎれてしまいましたが、城から数えて四マス目の水の領地にいた敵クリーチャーをその隣りにいた味方クリーチャーで強襲>撃破。
……と、思い出した。
このときのクリーチャーはお互いアベンジャーという戦いでした。
【アベンジャー】攻撃40・防御40・属性火[特殊能力:攻撃・防御+その時の順位]
自分は1位なのでそれぞれ+10で攻撃50・防御50。
リララは2位なので+20で攻撃60・防御60。
お互い隣接地にクリーチャーなし。
火属性のクリーチャーなので水領地では支援なし。
そして自分の手元には攻撃+60・防御-30の武器(名前忘れた)がっ。
40+10+60で攻撃力110(HP40+10-30で20)。
……もし、もし【先制】の能力のある武器【イーグルレイピア】を持っていたらさすがに怖いです。
その可能性を消すため、さらにこんなこともあろうかと持っていた攻撃+50の【クレイモア】を取り出します。切り札は常に二つは持っておくのだよ!!
これなら攻撃40+10+50=100。
敵のHPは40+20=60……これなら防御+40の防具までなら貫ける計算です。
唯一怖いのは【火属性の攻撃をすべて無効化する】能力だけですが……こればかりは手元にあるカードではどうにもならなかったですし、すべての選択肢を消す方法なんてありませんから最小限で最大の勝率の選択肢を用意しました。
結果は……敵が【チェインメイル】HP+30で40+20+30=90。
残念、それでは100の攻撃を防ぎきれないのですよ。
かくしてワル様兜入手の条件を満たし、次のラウンドで城にたどり着きゴ〜ル。
プレイ開始から30分も立っていませんでした。
速攻とはまさにこのことです。
序盤を低コストクリーチヤーと防御型クリーチャーなどで一気に占領しまくり、攻撃型クリーチャーで敵の領地を撃破し……あまりにもあっさり勝てて拍子抜けしました。
正直少し前にこのマップでカード集めのために闘ったときと手持ちのカード自体はほとんど同じでしたが、ブック編集を練り上げ、基本的戦術『城・砦近くに連鎖を組む』を忠実に再現したらこうなりました。
多少の運はありましたが、運を自らひきよせた……それこそが最大の勝因だったと思います。
皆さんもこんな理想的な連鎖の土地を作りたいとは思いませんか?
その一番の近道……『約束された勝利の定石』とは何か?
以下に序盤・中盤・終盤にわけてその定石を書いていきます。
■序盤〜空白領地を一つでも多く占領せよ!!
序盤の魔力が少ない時に一つでも多く空白地を占領する……これこそが序盤の最重要課題。
戦わずに占領するのが一番確実かつ簡単に占領できるわけですから無人の空白領地に止まったのに何もしないなんて勿体ないにもほどがあります。
しかし、序盤は手持ちの魔力が少ないので当然召還できるクリーチャーには限りがあります。
▼手元にクリーチャーカードがあるのに魔力がない!!
召還条件に特定属性の領地一つが必要なクリーチャー(条件:60G+土とかそういうの)しかいない!!
そんな風に困ってはいませんか?
▼クリーチャーがなかなか手札にこない!!
ということもあるかもしれません。
そのためには低コストの占領クリーチャー(ゴブリン0G・スケルトン30G・ファイター40G・オーガ系50G)をブック編集の時に8-10枚組み込んでおきます。
仮にゴブリン2・スケルトン2・ファイター2・各属性のオーガ1つずつx4=10ブック編集したとした、それら全部が手札に入る確率は1/5です。
これなら一枚もこれらのカードが手札にないということはまずありません。仮にあったとしても早い段階で引けるはずです。
そうして一つでも占領すればクリーチャー償還時用件に【特定の領地を一つ持っていること】があっても簡単に呼び出せるようになる……そういうメリットもあるのです。
最初のスタートの時に250G、砦が二つでそれぞれ100Gボーナスとして入手できるとします、そうなると一周で450G手にはいることになります。
このわずかな魔力を召還100G前後のクリーチャーばかりのブック編集だった場合、空白領地におけるのはせいぜい4-5。
しかし低コストクリーチャーを入れておけば果たしていくつの占領地を労せずして手に入れられるでしょうか?
そして占領のためにけちった魔力で早め早めに領地のレベルを上げていけば……魔力不足でひーひー言っている敵セプターにあっという間に引き離すことが出来るでしょう。
そして手札にHPの高い守備用クリーチャーを引いたら次以降の周回に領地コマンド【クリーチャー変更】で低コスト占領用クリーチャーから、【防御用クリーチャー】に変更。
手元に戻ってきた低コスト占領用クリーチャーで別の空白領地をさらに占領していく……この『低コストクリーチャーによる占領コンボ』こそが序盤の定石です(もちろん例外というものは存在しますがあくまでも基本は低コストクリーチャーによる占領です)。
■中盤〜いかに領地を繋げ連鎖を作るか
遊んでいれば一番怖いのは二つ三つ連続で領地を隣接され、それら土地レベルが高く、かつHPの高いクリーチャーがどどーんと守護しているという状況だと皆さんも身をもって痛感していると思います。
高額通行料の連続する場所を前にしたとき、ダイスを振る手がぷるぷる振るえる……そんなことは一度や二度ではないはずです。
仮にそのマップのダイス最大値6だとして、二連鎖領地なら33%、三連鎖なら50%、四連鎖なら66%……敵は移動系スペルカードなど使わなくても勝手につっこんでくれるはずです(2枚目の画像のように)。
この状態『城・砦付近に連鎖を作る』のが中盤の定石となります。
他の場所でも連鎖をくめればいいのですが、城や砦前後3-4マスは避けることが非常に難しい場所です。
なぜなら周回するためにはこの二つを必ず通過する必要があるわけですから、たとえ分岐がいくつかあるマップでも城や砦の近くは誰もが避けることができないのです。
理想はここで連鎖を組めばあとは敵が自ら崩壊していくのを待つのみ。
序盤に占領した領地を見回して『どこを重点的に育てるか』を確認し、上記条件に近付けていきます。
たとえばクリーチャーの移動コマンドで飛び石になっていた領地をつなげる。
たとえば他の領地に移動できる【テレポート系能力クリーチャー】を使ってつなげる(自分の手元にあるのだと、領地コマンドで土属性の空白領地ならどこにでも移動できる【ドライアード】というクリーチャーがいます。これをどこかに設置して城や砦近くの領地で連鎖を組んでいけばいいわけです)。
あまり重要ではない領地は終盤余裕ができたら育てていけばいいですし、敵に攻められてもノーガードで渡すぐらいでOKです。
むしろ敵に武器を使わせたらものすごくラッキー……ぐらいの勢いです。
早い段階で城や砦近くに連鎖を作る。
中盤領地の連鎖を作り上げたものが勝利にもっとも近くなるのです。
■終盤〜激しい攻防を制するために
お互い知恵をつくして連鎖を組めばついに最終局面です。
高レベルの領地は確かに驚異ですが、その場所にいるクリーチャーを倒し、自分の領地にすれば高いレベルの領地を手に入れ、一気にパワーバランスが崩壊していくはずです。
そのためにも敵のクリーチャーを打倒する『切り札を一つでも多く用意する』……これこそが終盤の定石となります。
勘違いしてはいけません。
切り札とは何も高い能力のクリーチャーや武器防具などではありません。
敵を倒すための手段を二段・三段構えで用意すること……すなわち『コンボ』です。
クリーチャーの中に『攻撃力=特定属性の領地x10』という能力をもつものがいます。
仮に4つ領地を持っていれば攻撃力40です。
しかしこれがもし8つとなれば攻撃力80になるのです!!
攻撃力+50の【クレイモア】と隣接クリーチャーから与えられる支援効果+10とあわせれば実に攻撃力140という驚異的な数字が……果たしてこの暴力に蹂躙されずに生き残ることができるクリーチャーがどれだけいるでしょうか?(まぁ、特定の属性クリーチャーからの巻物をのぞくあらゆる攻撃をキャンセルする防具とかあるんで絶対勝てるとは限らないのですけどねっ。でもその防具をどこか別の場所で使わせたり、【クラッシャー】で壊しておくのも大事な作業です)
これら『切り札を自ら作り上げる』ことこそが序盤〜中盤にかけての大事な、非常に大事な定石です。
連鎖を組んだ場所に引きずり込む。
敵の連鎖に突っ込んだ場合に戦闘に勝利して領地を奪い、敵を崩壊させる……カルドセプトでもっとも熱い一触即発の局面です。
こうなった時のための切り札をいかに用意できるか?
敵に撃破されないためにいかに強固な要塞を築き上げるか?
今まで勝利のために作り上げばらまき続けたあらゆるすべての種が華咲き、ついに貯め続けた力を解放するときが来たのです。
相手の弱点を突き突破する。
逆に弱点を逆手に取って敵を罠にはめる。
虚々実々の化かし合い。
圧倒的攻撃力のクリーチャー+武器のコンボで敵をねじ伏せる。
圧倒的防御力+防具のコンボで敵を跳ね返す。
お互い最強の切り札を斬り合う力と力のぶつかり合い。
果たして最後に生き残るのはだれか?
ブック編集、展開の読みあい、力と力のぶつかりあい、互いの手の内を探りながらの駆け引き。
そしてどんなに盤石の体制を築き上げてもすべてを左右してしまう……運。
あらゆる場面を想定し、あらゆる状況を乗り越え、『運』をその手に無理矢理つかみとったセプター……その最後の一人となるための『約束された勝利の定石』。
実際に遊んでいる人にお尋ねします。
▼能力値の高いクリーチャー=強いクリーチャー
と勘違いしてはいませんか?
攻撃力や防御力が高い……そんなものが最強のカードなどではありません。
序盤の魔力が少ない場面では低コストのクリーチャーこそが必要であり、そのことに気がつかないといつまでたっても機動力の低い重戦車で足下をすくわれ続けることになります。
確かにその重戦車が一度火を噴けばすべてを焼き尽くすかもしれません。
しかし、戦場にたどり着く前に勝負が決していたらもはやそれはただの鉄の箱でしかありません。
しかしその重戦車を迎える前に身軽な歩兵が迅速かつ的確に陣地を作り、堅牢な要塞を築き上げ、敵の侵攻を食い止めた時……その時はじめてその重戦車は本来の能力を発揮し、すべてを焦土と化す文字通りのモンスターになることでしょう。
あなたは重戦車=高コストのハイスペッククリーチャーをただの鉄の箱にしてはいませんか?
もしそうなら一度ゲーム開始直後に能力値の高い高コストのクリーチャーと入れ替えた低コストクリーチャーを使ってみてください、その時あなたはきっと【バルキリーヘルム】を手に入れることでしょう。
戦の女神と称えられたワルキューレの兜を。
▼カードの説明文のみを真に受けてその裏に隠された本当の使い方に気がつかない
たとえばスペルカードに領地を特定の属性に変化させるカードがあります(コスト160G。領地コマンドでは300Gなのでかなり低コストではあります)。
仮に水属性に変化させるカードがあったとして、それを水属性の味方が止まっている火属性の領地に使うとします。
これが『カードの説明文通りの使い方』です。
あなたは160Gで300Gのコマンドを代用できた=140G儲かったラッキー!! ぐらいにしか考えていませんか?
自分は恥ずかしながら考えてました……。
しかしわざわさカードを使わなくても領地コマンドの【属性変化】で300G支払うだけでいつでも誰にもできます。確かに140Gが浮くのでラッキーかもしれません。
これにはそんなことよりもっと有効な使い方が隠されています。
すなわち『土属性の敵領地を水属性に変える』……です。
敵の領地は領地コマンドが使えないので属性を変える手段はこれら属性変化系のスペルを使うしかないのです。
魔力などでは代用できません。
唯一無二の切り札です。
そして属性が変化したとき……その上に乗っかっているHPの高いクリーチャーは領地レベルの支援効果を無くし、後は横に配置した味方で進撃するなり、移動系スペルでピタ止まりするなりして倒すだけです。
あんなに堅いと思っていた敵クリーチャーが無様にやられる姿を眺めることのなんと痛快なことか!!
発想の転換、カードのもつ可能性。
あなたが「使えない」と思い、埋もれさせているカードの中に、どれほどの可能性を秘めたお宝カードが眠っているか……今一度考えてみてください。
これら初心者の陥りやすい状況を打破してこそ、初めて初心者から脱出なのではないかと思います。
これらの定石は遊んでいればいつか辿り着くことです。
しかし、自分は今までのカルドセプトシリーズ(無印・セカンド)ではこの領域に踏み込む前に終わっていました。
ネット対戦で勝利するにはどうすればいいのか?
【バルキリーヘルム】を手に入れるにはどうすればいいか?
その先に辿り着いたただ一つの『約束された勝利の定石』。
このゲームに『勝つための唯一無二の絶対の方法』はありません。
あるのは『いかに運をも味方にして勝つための状況を作り上げるか』というそれだけです。
しかし偶然での勝利などではなく、知恵を尽くして手に入れた勝利のいかに甘美なことか。
あなたもゲームを投げ出す前に早くこのことに気がつき、カルドセプトの深淵のさらに先にあるものをいっしょにのぞいてみませんか?
カルドセプト サーガ オリジナル・サウンドトラック(全曲収録の4枚組アルバム集)










